不動産の名義変更をする意味とは?
我が家はかなり複雑な事情があって、家族構成を自分でも完璧に把握できていません。 それも浮気性の父のせいなのですが、その父が昨年突然倒れてしまい、一命は取り止めましたが、まともに話をすることができない状況が続き、幸いと言うと不謹慎かもしれませんが、その状態で母が受取人になっていた保険がおりてきて、心配していた私の学費も何とかなりました。 先日父が入院先の泉区の病院で亡くなってしまい、相続するものは自宅とわずかな貯金しかなく、相続税は発生しないことも分かり、そのまま母も私も妹も家に住み続けられることになって安心しました。 相続税がかからなければ、相続手続きの必要もないし、不動産の名義変更には期限がないと聞いたのでそのまま放置しているのですが、こういう場合に不動産の名義変更をする意味はありますか? それと、このまま不動産の名義変更をしなかった場合に起こりうるデメリットはありますか? |
問題を複雑化させないためにも早めの行動を
確かに不動産の名義変更に期限はありませんが、不動産を故人の名義のままにしていると、相続人でも土地や家屋や売却することも、それを担保にお金を借り入れすることもできません。 しばらくその予定がないから問題はないと考える方も多く、長く名義変更をしないで放置しているケースも多いのですが、相続による不動産の名義変更というものは、相続人が全員で協力して行わなければいけません。 特に今回の場合は、相続人が明確になっていないこともありますので、早めに探して行動に移した方がいいでしょう。 さらに放置したまま相続人が亡くなった場合は、相続人の相続人が遺産分割協議に加わることになり、より問題は複雑化してしまいます。 仲の良い兄弟でもお金のことになると争いになることは多いのに、はじめて対面した相続人同士で上手く話し合いがまとまる可能性は低いのではないでしょうか? |