家族信託って一体なんでしょうか?実家にいない家族にもお願いすることができますか?
この間、娘から連絡があり、「家族信託を考えた方がいい」と言われました。 私は戸塚に住んでいるのですが、娘は泉、息子は栄に住んでいます。 主人は数十年前に他界しており、私は一人ぐらいなのですが、娘曰く、私に何か会った時のために、家族信託の手続きをしておいて欲しいということなんです。 家族信託の意味がよくわからず、娘も又聞きなので説明が要点を得ません。 そこで、家族信託について詳しく教えてください。 また同居の家族じゃなくても大丈夫なんですか? |
簡単に言えば家族に財産の管理をお願いする方法です
高齢社会の現在、注目されている財産管理の方法が家族信託です。 高齢者というのは、いつ何時、何が起こるかわかりません。 例えば、病気で介護が必要になったり、亡くなる可能性もあります。 そういった際に、スムーズに財産分与ができるようにするのが遺言なのですが、その前の生前から信頼する家族に財産を管理してもらい、何かあっても家族が財産の管理を引き継げる方法が家族信託です。 比較的新しい制度で、遺言書のように厳格な手続きを踏まなくても、あなたが元気なうちに財産についてしっかりと調整できるという点からも、すごく注目されている方法です。 デメリットがあるとすれば、2点。 1つ目はそもそも誰を家族信託の対象とするかで揉める可能性があるということです。 お子様がお二人いらっしゃるということなので、どちらに家族信託するのか、その時点でまず揉める可能性は大いにあります。 遺言書と違い、あなたがいるところで決めることができるのはメリットですが、それがきっかけで家族間に亀裂が入ったりしてしまうデメリットは考えておかなければならないでしょう。 もう1つのデメリットは、節税効果は期待できないということです。 節税については、家族信託ではほぼ期待できないので、節税しつつ財産を残したいという場合は、別の方法を検討する必要があるでしょう。 |