相続手続きの種類と期限は?
母が亡くなった時には、葬儀社が死亡届を出してくれましたし、相続の手続きも必要なかったので、特に問題はありませんでしたが、この度父が亡くなり、戸塚区内だけでもそれなりの不動産があって、亡くなる前に遺言書も作成していたので、相続税を支払う義務があることは承知していて、今後どのような相続手続きをすればいいのか困惑しています。 相続税の申告期限が10ヶ月であることは知っていますが、その他必要な手続きや期限について教えてください。 |
相続手続きの種類は数十項目に及びます
相続手続きには様々な種類がありますが、絶対にしなければいけない手続きと、しなくてもよい手続きがあります。 未支給年金請求の届出や被相続人の所得税の準確定申告など、細かく挙げれば20〜30項目ほどになりますが、死亡届けや火葬手続きは葬儀社に任せておけば良いとして、ここでは代表的な手続きを案内させていただきます。 遺言書があるということですので、基本的には遺言の内容通りに遺産分割を行うことになります。 法定相続人の確定なども含めて、遺言書の確認や相続人調査は、相続開始から1ヶ月前後で行います。 相続開始から3ヶ月以内には、相続放棄、限定承認の手続きも行わなければいけません。 負債がない場合は、大概は相続することを3ヶ月以内に決定します。 ただし、やむを得ない事情があった場合は、速やかに家庭裁判所に「相続の承認または放棄の期間伸長を求める審判」を申し立てすることで、相続放棄や限定承認の期間を延ばすことができます。 相続税の申告は、10ヶ月以内に行わないと申告漏れとなってしまいます。 相続開始から1年以内に行わなければいけない手続きには、兄弟姉妹を除く法定相続人に認められた、最低限の遺産の取り分の、いわゆる遺留分を取り戻すための遺留分減殺請求があります。 相続が複雑な場合は、トラブルを回避するために自分で行うよりも、司法書士などの専門家に相談することをおすすめします。 |